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Channel: お馬日記
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真剣に向き合う

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乗馬の楽しさって人それぞれ…。
 
ただ跨って揺られることが楽しい人もいれば、競技に参加して結果を出すことに意義を見出し喜びを感じる人もいる。
 
私はどうなんだろう…。
 
一時期は競技に参加して上を目指すことに一生懸命になったこともあった。
でもそれが楽しいわけでもなく、技術も伴っていないのに背伸びをしている感じがして逆に苦しかった。
 
ただ一つ望んでいたのは…
 
自分の馬にちゃんと乗れるようになりたい!
 
それだけだった。
 
それからほとんど毎日乗って、何回も落とされて、泣いた日もあったし、怒りに満ちた日もあった。
 
宮田さんのグランドワーク講習会を受けて、ナチュラルホースマンシップやセンタードライディング、テリントンタッチなどの話も聞かせてもらってから少しずつ自分の考え方が変わってきた。
 
こんなにも真剣に1頭の馬に向き合えるのは幸せなことだな…と。
 
自馬だからこそ出来ることだし、愛馬の変化を日々感じられるのが今はとても楽しいし嬉しい。
 
教わったグランドワーク、ロープホルターの調教も毎日少しずつ少しずつやっていると、ちゃんと理解してこちらが発したコマンドをしっかりと読んで行動に移してくれる。
その姿がいとおしいかったりする。
 
もちろん跨っても、毎日乗っているからこそ小さな違和感を感じ取ることが出来る。
跛行しているのも軽い状態で見つけてあげることが出来ている。
 
担当指導員は・・・"これくれいたいしたことない!"って思っているかもしれないけど(笑)
 
 
残念ながら私はどの馬にも乗れるだけの技術はもっていない。
性格がチキンだしプレッシャーに弱いからライダーとしての資質はないに等しい(笑)
 
ある人が言っていた。
グランプリをまわれるくらいのすごい馬に乗馬歴の浅い人を乗せて競技に出たとしても、その姿ほど哀しい光景はない…と。
 
確かにそうだと思う。
今の状態で私が競技に出たらまさにその哀しい光景になってしまうかもしれない。
 
やはり私は競技云々よりも自分の馬と真正面から向き合って、跨っている時もそうでない時もお互いがお互いを理解し合える状態になることが一番の望みだ。
 
今、愛馬に乗るのが本当に楽しい。
何度も叩き落されたことも今となっては本当にいい経験だったように思える。
 
きちんとした受身を学ぶことが出来た。
これは本当に落ちてみなくてはわからないこと(笑)
 
そしてあの仔はあの仔で自分の恐怖を跳ねたり横っ飛びしたりして一生懸命私に訴えかけていたのだと思う。
 
最初は馬が跳ねたり横っ飛びしたりすることが人間の私自身が怖かった。
 
だからその行動を受け入れられなかったけど、本当に怖いのは馬のほうなんだと…。
それをわかって馬の恐怖を受け入れることが出来た時から飛んだり跳ねたりされるのが怖くなくなった。
そしてその動きにもだいぶついていけるようになった。
 
相手を理解し受け入れること…
 
宮田さんのグランドワーク講習会で一番学んだこと。
 
これからももっともっと愛馬を受け入れてあげられるように、勉強したいと思う。

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